2016年 10月 07日
完成しました
まずは外観、外回りからです。
南面・・
窯業系のサイディング張りですが親水機能があり雨で汚れが落ちるので結構いつまでもきれいな状態を保持しています。 黄砂の時期などは違いを感じますね。
北面ですが道路の反対に玄関を持て来ています。
できればいつも人がいる居室部分が南や東側を占めるというのが理想ですが、そうするとやはり水回りとか玄関・廊下などは北側に追いやられてしまします。
玄関が道路から奥にあるので訪れる人を玄関に自然に誘導してやるように自然石の歩道ブロック(飛び石のような感じで)を敷き詰めました。
この自然石は古い解体した建物の束石として使われていたもので、それの再利用です。 コンクリートブロックなどの歩道板とくらべるとやはり自然で重厚感がありますね。 施工するのは一つ一つ大きさも形もちがっていびつなものですから大変でしたが・・・
北東側から見た様子。 建物の構造体自体が通常より高いので(1階の天井を高くするために標準より長い柱を使っています)ずいぶん大きく感じます。
玄関わきには強化ガラスのスクリーンを付けました。 北風が非常につよい場所なので・・・
玄関から敷地入口道路方面への誘導路です。これも花崗岩の自然石(さいころ状)で、旧邸の束石になっていたものですが、すてるのももったいないのであるだけ再利用です。
あまり見たことのない方も多いかもしれませんが、基礎壁に丸い穴をあけて置きキャップでふさいでいます。
これは東西両面にあり、何かあった時の非常用の点検孔ですが、長期不在の際の床下換気通風孔になったり床下漏水時の排水孔になったり、設備を追加する場合のスリーブ穴になあったりします。 念のためのちょっとした保険でもあります。
南側の庭部分なのですが埋め込んである自然石は旧邸で土台石に使われいたものです。 これも不整形で大きさも形もまちまちなのですがうまく配置してアクセントにしています。
将来的にはこの意思の周囲はクラッシャー木チップ舗装とか和芝を植えてしまう、などいうのもいいかもしれませんね。
内部がほぼ完成した時点で室内の有害物質の代表格であるホルムアルデヒド濃度の測定を行いました。
写真でご覧のように周りには壁紙やそれを貼り付けるノリなども散乱している状態ですが結果は、「検出されず」 1,2階各部屋で同様の結果となりました。
中には測定器では検出されないごくごく微量の物質に敏感に反応してしまう方もいないわけではありませんが、常時屋内を24時間換気システムで2時間に1階以上、空気をフレッシュエアーで入れ替えていますので時間がたつにつれて軽減されてくると思います。 それでも・・・といわれる方は入居2週間から1か月前からこれらの換気を行い、エージングすると症状はほとんどなくなるようです。
建材関連のものではシック症候群原因物質は現在ではほぼ無視できるようになっていますが、むしろお客様が入居後に持ち込まれる家具類などの影響が大きいことが多いようです。
玄関ホールから居間への入り口をあけてみたところ。 すぐ前に一部オープン階段が見えてきます。 実はオープン階段は様々あれどメーカーが販売している既製品はお驚くような金額のものばかりです。 今回は職人の手作り階段ですのでそれらと比べると3~5分の1程度の金額で実現できています。
デザイナーがよくやりたがるのが壁から段板だけニョキッと持ち出して板だけが見える、というようなオープン階段が多いですが、鉄骨でうまく見えないように補強するにしろ、段板を取り付けている壁が木造である限り長年の間に先端部がお辞儀してきたりと、いくつかのトラブルが出てくる可能性があります。
専門的にはこれも片持ち梁(キャンティレバー)といいますが一種の宿命とでもいえたりしますが、そこら辺をどのように対処して仕上げてゆくか、というディテール(細部)の考証が絶対必要です。 よく言われる言葉ですが「魂はディテールに宿る」・・・ ハイ。
台所のキッチンや水周りは特にお施主さんがこだわったところのようですんので
それに沿った来ずデザインとしました。 もっとも構造強度的に無理な部分はやむを得ずお断りした部分もでてしまいましたので、どこまでご希望にそえたのがちょっと心配なところですが・・・
居間の一角を占める和室スペース
1階の天井は標準的な住宅の2.4m~2.5mより高い2.7mもありますので畳コーナー部分の天井はその分標準まで下がっています。
でも居間の天井が高いというのは確かに広々として圧迫感がなく良いもんですね。
ちょっと私も今回、見直しました。
洗面所もお客様のこだわりの部分でした。イタリア製の洗面ボールということでしたので雰囲気的にもだいぶハイカラで凝ったようなかんじがします。
同様にトイレの手洗いなどもこだわりの選択でした。
これはいつもの弊社オリジナルスラブ暖房の熱源機です。
一升瓶2本程度のヒーターで1階の床下すべてを温めます
ただし、28年4月から東北電力の契約形態が変わってしまいましたので若干料金体系がそれにともなって変わったようです。
今後同様のスラブ暖房を採用する方は深夜電力以外の熱源機も考えてみてもいいかもしれません。 時代の流れはヒートポンプボイラーですが、ガスハイブリッドなどというものも最近は良いものが出てきているようですし・・・・
ただし、この熱源機、弊社では将来的にどのようなもタイプの熱源にでも代替できるよう、サービスポートをあらかじめ設けてありますので後でヒートポンプとかほかの熱源に変えることも比較的簡単にできます。 まあ、いってみればお湯が沸かせればなんでもいいので薪ストーブでも構わないのですが・・・(極論ですが)
階段をのぼって2階へ・・・
1階の天井高が高いので2階への階高もその分高くなっています。
したがって階段の段数も通常よりは多くて、急勾配にならないように配慮しています。
2階廊下から居間へはいったところ。
さらにその上のロフトの様子です
小屋裏空間の有効利用ということでロフトを作っているわけですが、ここまでくればもう一つの部屋になりますね。
天井高は1.4mですので中腰で歩けるくらいしかありませんが意外と使い勝手はあります。
ちなみに屋根断熱も厳重ですので、この3階ロフトと1階床面の温度差は2度前後くらいしかありません。
昔の家の、2階や小屋裏部屋の夏の蒸し暑さに疲労こんばい、グロッキー状態になった記憶がありますがあれは何だったんだろう・・・
ちなみにこのお宅も性能と予算のバランスを勘案して北側はトリプルガラスLow-Eアルゴンガス入り窓。それ以外はペアガラスLow-Eアルゴンガス封入となっています。
最後に2階のベランダです。奥行きが4.5尺ありますので小さな椅子とテーブルをだしてビール飲みながら夕涼みができるスペースがあります。(実は私がこれやりたいんですが・・・今住んでいる家のベランダは3尺巾なのでやっぱり狭い! 実用になるのはやっぱり1.2m以上ないと・・・とは思います)
以上でとりあえずのご紹介は終了ですのでよろしくお願いいたします。
細かい技術的な解説、うんちくは省きました。飽きるかもしれないけどそんなところも聞きたい、というご奇特な方は別途ご連らくくださいませ。
ありがとうございました。
※ちなみにこの建物も現在国内で最高の技術基準である長期優良住宅認定・構造強度3等級・25年基準熱損失0.4W/㎡・岩手県産木材利用促進事業による補助金付き となっております。
南面・・
北面ですが道路の反対に玄関を持て来ています。
できればいつも人がいる居室部分が南や東側を占めるというのが理想ですが、そうするとやはり水回りとか玄関・廊下などは北側に追いやられてしまします。
玄関が道路から奥にあるので訪れる人を玄関に自然に誘導してやるように自然石の歩道ブロック(飛び石のような感じで)を敷き詰めました。
この自然石は古い解体した建物の束石として使われていたもので、それの再利用です。 コンクリートブロックなどの歩道板とくらべるとやはり自然で重厚感がありますね。 施工するのは一つ一つ大きさも形もちがっていびつなものですから大変でしたが・・・
これは東西両面にあり、何かあった時の非常用の点検孔ですが、長期不在の際の床下換気通風孔になったり床下漏水時の排水孔になったり、設備を追加する場合のスリーブ穴になあったりします。 念のためのちょっとした保険でもあります。
将来的にはこの意思の周囲はクラッシャー木チップ舗装とか和芝を植えてしまう、などいうのもいいかもしれませんね。
写真でご覧のように周りには壁紙やそれを貼り付けるノリなども散乱している状態ですが結果は、「検出されず」 1,2階各部屋で同様の結果となりました。
中には測定器では検出されないごくごく微量の物質に敏感に反応してしまう方もいないわけではありませんが、常時屋内を24時間換気システムで2時間に1階以上、空気をフレッシュエアーで入れ替えていますので時間がたつにつれて軽減されてくると思います。 それでも・・・といわれる方は入居2週間から1か月前からこれらの換気を行い、エージングすると症状はほとんどなくなるようです。
建材関連のものではシック症候群原因物質は現在ではほぼ無視できるようになっていますが、むしろお客様が入居後に持ち込まれる家具類などの影響が大きいことが多いようです。
デザイナーがよくやりたがるのが壁から段板だけニョキッと持ち出して板だけが見える、というようなオープン階段が多いですが、鉄骨でうまく見えないように補強するにしろ、段板を取り付けている壁が木造である限り長年の間に先端部がお辞儀してきたりと、いくつかのトラブルが出てくる可能性があります。
専門的にはこれも片持ち梁(キャンティレバー)といいますが一種の宿命とでもいえたりしますが、そこら辺をどのように対処して仕上げてゆくか、というディテール(細部)の考証が絶対必要です。 よく言われる言葉ですが「魂はディテールに宿る」・・・ ハイ。
それに沿った来ずデザインとしました。 もっとも構造強度的に無理な部分はやむを得ずお断りした部分もでてしまいましたので、どこまでご希望にそえたのがちょっと心配なところですが・・・
1階の天井は標準的な住宅の2.4m~2.5mより高い2.7mもありますので畳コーナー部分の天井はその分標準まで下がっています。
でも居間の天井が高いというのは確かに広々として圧迫感がなく良いもんですね。
ちょっと私も今回、見直しました。
一升瓶2本程度のヒーターで1階の床下すべてを温めます
ただし、28年4月から東北電力の契約形態が変わってしまいましたので若干料金体系がそれにともなって変わったようです。
今後同様のスラブ暖房を採用する方は深夜電力以外の熱源機も考えてみてもいいかもしれません。 時代の流れはヒートポンプボイラーですが、ガスハイブリッドなどというものも最近は良いものが出てきているようですし・・・・
ただし、この熱源機、弊社では将来的にどのようなもタイプの熱源にでも代替できるよう、サービスポートをあらかじめ設けてありますので後でヒートポンプとかほかの熱源に変えることも比較的簡単にできます。 まあ、いってみればお湯が沸かせればなんでもいいので薪ストーブでも構わないのですが・・・(極論ですが)
1階の天井高が高いので2階への階高もその分高くなっています。
したがって階段の段数も通常よりは多くて、急勾配にならないように配慮しています。
さらにその上のロフトの様子です
小屋裏空間の有効利用ということでロフトを作っているわけですが、ここまでくればもう一つの部屋になりますね。
天井高は1.4mですので中腰で歩けるくらいしかありませんが意外と使い勝手はあります。
ちなみに屋根断熱も厳重ですので、この3階ロフトと1階床面の温度差は2度前後くらいしかありません。
昔の家の、2階や小屋裏部屋の夏の蒸し暑さに疲労こんばい、グロッキー状態になった記憶がありますがあれは何だったんだろう・・・
ちなみにこのお宅も性能と予算のバランスを勘案して北側はトリプルガラスLow-Eアルゴンガス入り窓。それ以外はペアガラスLow-Eアルゴンガス封入となっています。
以上でとりあえずのご紹介は終了ですのでよろしくお願いいたします。
細かい技術的な解説、うんちくは省きました。飽きるかもしれないけどそんなところも聞きたい、というご奇特な方は別途ご連らくくださいませ。
ありがとうございました。
※ちなみにこの建物も現在国内で最高の技術基準である長期優良住宅認定・構造強度3等級・25年基準熱損失0.4W/㎡・岩手県産木材利用促進事業による補助金付き となっております。
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by kawa2016
| 2016-10-07 20:18
| 住宅建築